1人のダイパキッズが思う、ダイパリメイクのアレコレ
先日、ポケットモンスターシリーズの新作である『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』(以下BDSP)、『Pokémon LEGENDS アルセウス』(以下LEGENDS)の発表があり、数日経った現在でも話題に挙がるビッグトピックとして注目を集めています。ここ数週間は特に熱狂的でしたし、これほど期待されたタイトルはゲーム史全体を通してみても類を見ないんじゃないでしょうか。自分も初めて手に取ったポケモンがダイヤモンドだったので、思い入れはかなり強いです。
十数年間待ちわびた「ダイパリメイク」がついに叶ったと喜ぶ声も多い中、その発表内容、多くはBDSPには対して世論は賛否両論といったところです。
BDSPの論点は大別すると3つあると考えており、「人物の2頭身をはじめとしたグラフィック」、「株式会社イルカによる制作」、「『忠実に再現』というコンセプト」といったところでしょうか。
- 人物の2頭身をはじめとしたグラフィック
Chibi Dawnなんてミームも生まれつつありますが、やっぱりここが不満の上がる最も大きな要因のひとつといえます。同ハードであるNintendo Switchのソフト『ソード・シールド』(以下剣盾)に類するものになるだろうというのがほとんどのファンの予想だったと思います。自分もその1人でしたからね。そうなるとどうしても剣盾のグラフィックと比較してしまって「えっ、ショボくない…?」と拍子抜けしてしまうのも仕方ないのかなぁと思います。また、3DCGについては『ダイヤモンド・パール』(以下ダイパ、旧ダイパ)の時点でフィールドなどで使用されていたので、以前のリメイク作品ほど見た目に真新しさがないというのもあるでしょうね(これに関しては次回以降のリメイクにもついて回る課題かもしれませんね)。
- 株式会社イルカによる制作
これも今回結構やり玉にあがるところです。LEGENDSがゲーフリ制作であり同時に開発するのは難しいから、というのが主な理由と考えられますが、本編の開発が外注なのは今回が初という点が不安を呼んでいるといった感じでしょうか。また、LEGENDSの前座としてテキトーに消化されたんじゃないの?と訝しむ声もちらほら見られます。
ただ完全新作を請け負うというわけでもないですし、みんな大好き増田順一氏がディレクターを担当しているのをはじめとして、あらゆる面でゲーフリのサポートを受けているはずなので、「やっぱ全然違うわこれ!」ってなる可能性は少ないと見ています。一方で、後述するリメイクによる新要素を組み込みづらいという不安が生まれるポイントでもあります。
ちなみに株式会社イルカは3DCGを制作する会社で、ゲーム分野においては『ドラゴンクエスト』や『NieR:Automata』などの有名タイトルに参加した実績を持ちます。『Pokémon HOME』にも制作協力をしていますね。
- 『忠実に再現』というコンセプト
ここが個人的な懸念が強いポイントです。この「原作の再現性が高い」というのはBDSPの公式ホームページにて読み取れます。
これは逆に言えば、ストーリーにおいて『オメガルビー・アルファサファイア』や、『Let's Go! ピカチュウ・イーブイ』ほどの変化は見られないともいえると思います。確かに原作を大事にするのは何より大事ですが、懐かしいけど新しい体験ができるというのがリメイク作品の醍醐味であると思っているので、あまりにも相違点が薄いと物足りなさを覚えてしまうかもしれません。そういった「新しい体験」は後発のLEGENDSでどうぞ、ということなんでしょうか。
ユーザ層を見据えた2作同時期発売?
外見も内面も原作にウェイトを置いたBDSPと、シンオウを舞台にしつつも従来の枠を大幅に超えて新要素もりもりのLEGENDS、どちらもダイパにスポットを当てたタイトルではあるものの、ターゲット層に微妙な差異があるかもしれないなぁと感じてきました。
両作ともダイパを以前にプレイしたことのある「ネイティブ層」と「新規層」を見据えているとは思いますが、どちらに重みがあるかは少し異なると思います。
リメイクというスタイルを取っているBDSPですが、実はダイパを触ったことのない新規層に触れてほしいという側面の方が強いのではないでしょうか。旧ダイパの発売からは15年経過しており、そもそもプレイしたことないプレイヤーも少なくないでしょう。そういった層にもダイパに触れてほしいというコンセプトのもと、ある意味「素材そのまま」なリマスター的な作品になっている可能性があります。
そして本来のターゲットともいえる「ネイティブ層」にはLEGENDSを向けることでバランスをとっていると思います。「あの頃のダイパ」を剣盾ベースのグラフィックで楽しむことこそ叶いませんが、「昔のシンオウ地方」が描かれることで世界観に奥行きが増しますし、さっき散々言っていた「懐かしいけど新しい体験」をシンプルなリメイク以上に堪能できそうだと期待しています。
このようにシンオウにスポットを当てたタイトルを2作同時期に出すことで、いい感じに住み分けを画策しているのかなぁと思いました。
ダイパリメイクで個人的に気になる点
偉そうに色々言ってましたがお前自身はどうなんだ、ということで、僕個人ダイパリメイクにこれ欲しいなぁっていうポイントを語りたいと思います。色々ありますが、特筆するとすれば
- 新要素はどれほどあるのか
- 全国図鑑はどうなるのか
の2点に集約されるかなと思います。
ストーリーは原作忠実と明記されている以上殿堂入りまでの道のりを大幅に改変されることはないでしょうが、クリア後のサブイベントとしてプラチナの要素(バトルフロンティアは欲しい…!)や次世代以降の地方との絡みなどが程よく織り込まれてくれると嬉しいです。
また全国図鑑、要するに登場するポケモンなのですが、剣盾でリストラがあったように全種類実装するのは難しいでしょうから、一部登場という形になるでしょうが、
の2パターンになあるだろうと思います。個人的には、オリジナルではいなかったポケモンがリメイクによって出てくるという感覚が好きなので、後者を見てみたいと思い増しましたが、好みが分かれるでしょうし、安牌なのは前者だと思うので難しい所ですね。剣盾との互換にも関係するので気になっている方も多いのでしょうか。
あとがき
まだ見ぬスタイルでの復刻という点で反発や批判が多く見られがちですが、そういった方々の多くは結局ところ不安なんですよね。気持ちはすごくわかります。実際情報も少ないですし、どう転ぶかも見当つかないですからねぇ。
ですが、今までのポケモンの変遷を振り返ってみれば新しいチャレンジをしてはユーザから叩かれる光景というのは日常茶飯事ですし、そうした変革の積み重ねで今があるともいえます。メガシンカにアニポケのサンムーン編からの大幅路線変更、なんならダイパ発売当初も大量の追加進化投入には賛否両論あったと聞きます。しかしそのほとんどが最終的にファンに受け入れられているわけです。
僕ができることとしては、そうした25年間の歴史を信じて続報を待つことかなぁなんて思います。実際このダイパリバイバルがヤバい方向に傾くという心配は正直全然していません。どうせ1年後には杞憂も忘れてシンオウを悠々と旅していると思います。笑
久しぶりにDSでも開きながらゆったり待ちましょー!待つのは我々ダイパリメイクの得意分野だと思いますので!
ポケモンの学習アプリを作った話
こんにちは、鈴木(@ChatotSzk)です。
今回は、ポケモンの知識の強化とプログラミングを勉強すべく、自作したWebアプリケーションについてお話していきます。
はじめに
ほとんどの方はご存じでしょうが、私は「みんなで早押しクイズ(通称みんはや)」などのプラットフォームをはじめとしてポケモンのクイズを作ったり、参加したりという、なかなか特殊な形でポケモンを楽しんでいます。クイズというからには、ポケモンに対する幅広い知識が必要となります。
「知識」とひとことでいっても様々で、数百人に1人しか知らないようなトリビアから、ゲームをプレイしていれば多くの方が触れるような浅い知識までいろいろと覚えておく必要があります。
「知恵比べ」という側面においては、深い知識の量は相手と差をつける重要なファクターであり、醍醐味でもあります。例えば、昔に行われたリアルイベントがどうであるとか、開発者の発言がどうこうとか、そういったニッチな情報を自分だけが答えられたときのうれしさはひとしおです。
一方、クイズというのは点数を競うものですから、さきほど言った浅い知識、特にわざや特性の知識なんかは問題に反映されやすく、知識量が目に見えて結果に出やすいポイントだと思っています。
じゃあ、そういった知識をもっとつけていこう!という考えに至るのはもちろんなのですが、意外とその目的に適したプラットフォームがなかなか見つかりません。例えば、「みんはや」の作問機能で覚えたいものだけを集めようと思っても、壁打ちで解答できなかったり、何より1問1問手動で入力しなければならないので現実的ではありません。既存のサイトもいくつかありますが、データが古かったり、求めている機能と微妙にマッチしていなかったりと、しっくり来なかったです。
そこで、「ないんだったら、自分で作っちゃおう!」ということで、今回のアプリを作りました。自分の欲しい機能をあとから拡張できますしね。
アプリの使い方
使い方と謳うほど複雑なものでもないのですが、念のため軽く書いておきます。
現在、「ポケモン」「特性」「わざ」の3モードを用意しております。勉強したいものを選択してクリックします。
項目を選択すると、次の画面に進みます。与えられたヒントに対する答えをテキストボックスに入力し、「解答」ボタンをクリックすると正誤確認ができます。「次へ」ボタンを押すことで次の問題に移ります。
また、上の画像ではタイプや特性からポケモン名を答える設定になっていますが、下のメニューから出題する情報や、答える情報をカスタムできます。例えば、ポケモン名から隠れ特性を答えたり、種族値の暗記に使うこともできます。
ただし、設定が反映されるのは「次へ」ボタンを押して問題を更新してからになりますのでご注意ください。
今後どうする?
レスポンシブデザインに対応できていないので、スマートフォンで見ようとするとめちゃくちゃ見にくいです…。なのでそこの対応を優先して行いたいと思っています。現在のバージョンはまだ基本的な機能ばかりですが、今後間違えた問題の復習機能や、制限時間内にどれだけ解けるかなどのゲーム性も持たせたモードの追加も気が向いたらやっていこうかなぁとかゆるく考えています。
何かご要望・ご意見等ございましたらぜひお寄せください!開発初心者ゆえに技術力が全然なので応えきれる保証はありませんが、参考にさせていただきます!
あとしれっとこのブログを開設しましたが、今後どうするかはまったくもって未定です。他愛もない日記代わりに使っていく…かもしれません。